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複雑な文を聞いて混乱する原因とそれを克服する方法

  • 2024年8月6日
  • 読了時間: 5分

更新日:2024年8月7日

単語は簡単なのに、1つのまとまった文として言われると意味が全く分からなくなったことはありませんか?


例えば:

"The book that was given to the student by the teacher during the lecture was lost."

「先生が講義中に生徒に渡した本がなくなってしまった」


日本語だとなんてことないですが、いきなりこれを英語で言われても、ちょっと混乱してしまいますよね??


他にも:

"The cake that was baked by Mary was eaten by John."

「メアリーが焼いたケーキはジョンによって食べられた。」


という文も、それぞれの単語は簡単なのに何が起こっているのか把握するのは、ぱっと見では難しくありませんか?


そうです。まるでパズルのピースが欠けているように感じ、全体の意味がうまくつかめないのです。このような感覚が続くとイライラするし、混乱するし、正直なところやる気をそがれてしまいますね。でも、もし問題があなたの語彙力ではなく、複雑な文を脳がどのように処理しているかにあるとしたらどうでしょう?


この悩みを抱えているのはあなただけではありません。そして今日は、なぜこれが起こるのか、そしてどうやってこの状況を好転させることができるのかを言語学の理論を基に解説します。


トレードオフ仮説

脳を駅だと考えてみてください。この駅はとても混雑しているとき、駅員さんが主要な乗客(重要な単語)を電車に乗せることに全力を挙げますが、あまり内容理解に関係のない機能語などの細かい部分は見逃したままで列車を発車させてしまうことがあります。脳が文の主要部分を理解するのと引き換えに、文法の細かい部分や接続詞を見逃してしまうということです。これを『トレードオフ』と呼びます。このように、脳は最も重要な情報に集中し、あまり重要でないと感じる部分を無視することがあるのです。それが原因で内容理解に困ることがあります。


例えば:

"The project was challenging, but it was completed on time thanks to the team’s dedication."

『プロジェクトは大変だったけれど、チームの努力のおかげで予定通りに完了した』


という文を聞いた時、脳はプロジェクトが大変だったことと、それが完了したことは処理しますが、それがチームの努力を通じて成し遂げられたという大事な側面を見落としてしまうかもしれません。


マッピング仮説

脳を、文中の各単語を適切な場所に「駐車」させる駐車係のようなものだと考えてみてください。インプットと同時に、脳はそれぞれの単語を正しい場所に配置しようとします。文がシンプルな場合、駐車係はスムーズに車を正しい場所に駐車させることができます。しかし、文が複雑で指示語や修飾語が増えると、駐車場が混雑し、どの車をどこに駐車させるべきかがわからなくなることがあります。これは特に、母語と語順が異なる新しい言語を学ぶときに起こりやすいです。まして、日本語と英語のように語順が逆だと、駐車係はバックで駐車しなければならず、さらに混乱が生じることがあります。


例えば:

"The candidate who was interviewed by the panel impressed everyone with her knowledge."

『パネルによって面接された候補者は、その知識で皆を感動させた』


という文では、脳がインプットと同時に単語をうまく駐車できないと、間違ったスペースに間違った車を駐車するように、誰が何をしたのかを混同してしまい、文全体の意味を正しく理解できなくなることがあります。


トレース消失仮説

長くて複雑な文を追いながら理解している時のことを想像してみてください。もし脳が、ある単語やフレーズがどこから始まり、どこで終わるべきかを見失ってしまうと、意味が混乱してしまうことがあります。


例えば:

"The man who is wearing a blue shirt, who I met at the conference last year, just got promoted."

(「青いシャツを着ている、その男は、昨年の会議で出会ったのですが、ちょうど昇進したところです」)


という文では、途中で一部の理解が抜けてしまった時に、「誰が昇進したのか」が不明瞭になる可能性があります。このように、情報がどこから来てどこに向かっているのかを見失ってしまうと、文全体の意味を誤解してしまいます。それは、乗った電車の中で目的地がわからなくなり、違う駅にたどり着いてしまって途方にくれるようなものです。


対策

では、どうすればこれらの複雑なプロセスをより簡単かつ正確に処理することができるのでしょうか?その鍵は、脳内でこれらのプロセスを自動化することです。自動化を極めれば複雑な文を理解し、作成する際に脳に認知的な負荷与えることなくタスクがこなせるようになります。


言語学習における自動化とは、これらの難しい部分を簡単な部分に分解し、脳が無意識に処理できるように訓練することを意味します。脳がオートパイロット(自動操縦)モードに入ると、語順や文法、意味をスムーズに処理し、負担を感じることなく言語を扱えるようになります。


Day 1 English のオンラインコースでは、これらの自動化プロセスを構築するためのエクササイズやテクニックに重点を置いています。実例を使ったインタラクティブな練習やガイド付きの反復練習を通じて、脳が新しい言語のパターンや構造に慣れるようにサポートします。

















上記コースは語順の習得、複雑な文の理解、意味を見失わないための方法など、これらの課題を克服するために設計されたコースです。コースに取り組んで難しい文に取り組む時の自信を感じてください!





 
 

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